靭帯損傷（ligament injury）

膝関節は内側側副靭帯・外側側副靭帯・前十字靭帯・後十字靭帯などの強靭な靭帯が付いていますが、不安定な構造の上に成り立っているので、強い外力が加わると、よく損傷をきたします。
損傷の型としては

1. 靭帯の一部断裂や伸張（一説には靭帯は伸びない物と言われていますが・・）
2. 靭帯の大きな断裂
3. 靭帯の完全断裂（痛みは意外と少ない）

頻度の高いのは内側側副靭帯損傷で、これは身体の外側からの圧力により、膝が内側へ入り込んだり、捻られたりして起こり、時に外側半月板損傷を伴って負傷します。 

スキーなどでよく見られるのが、この靭帯の損傷です。
内側側副靭帯損傷の場合は完全に断裂することは稀なので、保存療法（手術をしない）で経過を見ることが多いように思われます。

前十字靭帯の場合は断裂していることが多く、不安定感が強く他の損傷（半月板・靭帯）と合併して起こることが多く、手術療法の対象となります。